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「新専門医制度について①」

今後随時、このホームページに新専門医制度に関する情報をアップして行きます

~医学界新聞 第3264号(2018年3月12日)【特集】新専門医制度次年度に向けて より抜粋~

新専門医制度の2018年度開始に向け,専攻医登録がおおむね終了した。同制度は当初17年度開始予定だったものの,地域医療への悪影響が懸念されたことなどから16年7月に延期が正式決定となった。その後も度重なるスケジュール変更や情報の錯綜があり,当事者である指導医・研修医らは手探り状態での準備を強いられたのではないだろうか。18年度採用の専攻一次登録では7791人が採用された。これに二次・三次登録の採用者を合わせて,およそ8300人前後が新専門医制度1期生となる見込みだ。専攻医登録者のうち約9割が,一次登録の段階で採用通知を受けたことになる。第1希望から順に希望順位表を登録する新医師臨床研修制度下の研修医マッチングとは異なり,新専門医制度下での専攻医登録は「1領域の1プログラムに限る」とされた。また今回は,専門医機構により,「専攻医希望者は基幹施設のプログラム統括責任者と連絡を取り,十分に情報を共有したうえで登録する」ことが推奨された(17年10月6日付「平成30年度スタート予定の新しい専門医制度の登録手順のお知らせ」)。このように,採用に至るプロセスが研修医マッチングと大きく異なるため,19年度採用の専攻医希望者は,「1期生がどの時期に,どのような活動を行ったか」をしっかり把握しておくことが重要だ。専門医機構が2月9日の記者会見で示した2019年度専攻医登録スケジュール案によれば,18年4月末までに研修プログラムの申請・変更などを受け付け,一次・二次審査を経て研修プログラムを認定。9月1日から専攻医登録を開始する予定だ。これを受け,各プログラムにおける採用試験・面接も1~2か月ほど前倒しになると予想される。内科専攻を希望する初期研修医にとって特に重要なのは,初期研修中に経験した内科症例のデータ抽出だ。新しい内科専門医制度においては,3年間の内科専攻研修期間中に経験した160症例(目標は200症例)を専攻医登録評価システム「J-OSLER」に登録することが修了要件となる。これに対して修了要件を満たす症例の取りまとめに不安の声が多く出たことを受け,初期研修中に経験した内科症例を一定の条件下で遡及登録することが可能となった(病歴要約の提出にもこのルールが適用される)。詳細は,日本内科学会Webサイト上の「新専門医制度FAQ: http://www.naika.or.jp/nintei/shinseido2018-2/shinseido_faq/ 」を参照のこと。なお,新専門医制度は,19の基本領域で構成される「基本領域専門医」と,基本領域専門医の取得後に選択できる「サブスペシャルティ領域専門医」の二段階制となる。現時点ではサブスペシャルティ領域の総数,および「基本領域とサブスペシャルティ領域の関連付け」(どの基本領域専門医を取得するとどのサブスペシャルティ領域専門医への道がひらけるのか)の結論は出ていない。これに関しては専門医機構における議論が今後本格化するので,注視する必要がある。

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