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お知らせ

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写真:産業論特論

平成21年度 第8回 穂坂 邦夫先生(地方自立政策研究所理事長・埼玉県志木市前市長)の講義が行われました。

平成21年6月17日 第8回 穂坂 邦夫先生 の講義が行われました。
テーマ:「現在と将来を見据える-日本型民主主義への挑戦」

 第8回講義においては、地方自立政策研究所理事長で埼玉県志木市前市長の穂坂邦夫氏より、「現在と将来を見据える-未来を考える民主主義のコスト」と題して、自らの実践と省察を踏まえたリーダーシップについてご講義をいただいた。冒頭、埼玉県庁に入庁されたものの現場を知りたくて足立町役場(現志木市役所)に入られたこと、プライドを大事にし、どんな仕事でも同じと考えてきたことを話された。リーダーシップは自分のためにあり、何をしていくのか、自分の未来を創る目標の設定である。人を羨ましがる横並び人生ではなく、個性ある人生を創ることだ。リーダーシップは官民で同じで、思いを持つ=理念を持つことが重要だ。理念なきリーダーシップはない。現状分析と将来予想を行い、個々人の願望と集団の願望は異なるので、個々人の願望を束ねていく必要がある。衆議し、リーダーが決断する。朝令暮改や独創性の共有も重要だ。公共部門では、先に果実を示し、次に課題設定を行い、そして解決手段を考えるという順序が適当である。吠えているだけではなく、自らが先頭を走り、戦略や戦術をもち実績を示さねば人はついてこない。そして、将来を見渡し、現状を分析し、自分の人生を創っていくこと、自分で方向を決めること、ただし、軌道修正は行うこと、理念・ポリシーは変えないことを再度指摘し、信大生に、自分自身のなかにリーダーシップを育むようエールを送られ、講義を締めくくられた。