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お知らせ

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写真:産業論特論

平成21年度 第7回 加藤 秀樹先生(東京財団会長・構想日本代表)の講義が行われました。

平成21年6月10日 第7回 加藤 秀樹  先生の講義が行われました。

テーマ:「『ものを考える』ということ」

 第7回講義においては、東京財団会長および構想日本代表の加藤秀樹氏より、「『ものを考える』ということ」と題してご講義をいただいた。冒頭、大蔵省でのご経験を踏まえ、役所には、今までやってきたことをやめるわけにはいかないこと、および、タテ割りという2つの限界があり、純粋に政策を提言していく本来の意味でのシンクタンクを立ち上げられたご経験を話された。そして、「ものを考える」ことの重要性を指摘され、リーダーシップが何かは議論のあるところだが、「ものを考える」ことなしにリーダーシップはとれないし、とってはいけないと述べられた。自分の頭で「ものを考える」ためには、自分なりの世界観・歴史観が必要であるとともに、自分でものごとを決めて責任をとれることが条件となる。言葉に惑わされることなく、現象と本質は区別すべきである。本質を見極めるためには、価値観や哲学が重要である。そして、そのためには、現在の社会の方向にとらわれることなく、生活していくことそれ自体をよく考える必要がある。効率、合理的、無駄といった言葉の中身が何を意味するのか、信大生はよく考えてほしい、それが『ものを考える』ということになるとして、講義を締めくくられた。