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制度概要

学長メッセージ

信州大学では、平成19年度文部科学省科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業における「ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点」が採択され、平成23年度までの5年間総合工学系研究科が主体となって若手研究者育成事業を進めてまいりました。この事業は、研究者が若い時期に自立して研究できる環境を整備することを目的に、アメリカ等ではすでに定着していたテニュアトラック制を国立大学等へ導入するモデル事業でした。
平成23年度からは、後継事業である「テニュアトラック普及・定着事業」に採択され、総合工学系研究科を中心に取り組んできました。研究科を構成する学術研究院理学系、工学系、農学系、繊維学系が全学規程の下にそれぞれ自学系に最適なテニュアトラック制度を構築しております。平成27年度には、テニュアトラック制未導入の学系においても、テニュアトラック制度規程を整備し、さらに平成28年度には、目覚ましい実績のあるテニュアトラック教員への「早期テニュア授与」制度も導入しました。現在までに、早期テニュア授与を含むテニュア授与者7名を輩出しております。平成28年度以降は、本事業による新規のテニュアトラック教員の公募、採用はありませんが、自主財源によるテニュアトラック教員を公募し、採用しています。平成19年からの総計は、自主財源での採用も含めて50名となり、総合工学系研究科若手教員(助教)採用者全体の48%を占めるまでになりました。また、平成30年4月の組織改編に伴い、実施部局を「総合工学系研究科」から「総合医理工学研究科」に移行し、この制度を実施しています。今後とも若手研究者が自立して研究できる環境を整備し、研究費等の支援や研修制度の充実等を図るとともに、国内外から国際公募により優秀な人材を集め、世界をリードする若手研究者を育成したいと考えております。本取組により、多くの若手研究者に信州大学で教育研究したいと思っていただければ幸甚に存じます。(2018年6月)

取組の概要

取組の概要

テニュアトラック制とは

若手研究者が、任期付きの雇用形態で自立した研究者としての経験を積み、厳格な審査を経て安定的な職を得る仕組み。

テニュアトラック教員とは

本公募により採用される助教には5年間の任期が付されます。この期間は、優れた研究者・教員への試行採用期間として位置づけられ、専門分野における研究、教育の経験を積みます。4年後にテニュア審査が行われ、合格後は6年目からテニュア教員(定年65歳)への採用が保障されます。

テニュア授与までのフロー(本学テニュアトラック制度規程による)

以下の概要は採用からテニュア授与までの流れについて表したものです。テニュアトラック教員の役割、テニュア審査委員会およびその他の関係者が留意すべき事項の詳細は以降で説明していきます。


テニュア授与までのフロー

ミッションステートメント

  • 平成19年度以来、「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業(旧科学技術振興調整費等)により構築してきたテニュアトラック制度による人材システム改革モデルを理工系学部に確実に定着させ、部局を構成する4学部が全学規程の下に自学部に最適なテニュアトラック制度の展開を行うことにより、全体として本学の将来を担う優れた教育研究能力、高度な研究推進能力を有する若手研究者の育成を目指します。
  • 若手研究者の採用にあたっては、国際公募を実施し、選考に際しては外部の専門家による業績評価を参考にする等、公正で透明性の高い選考方法を採るとともに、採用後は正規教員としての採用を前提とした任期付の雇用形態での処遇を行い、テニュア審査基準に照らして年次評価、中間審査を実施し結果を本人に説明するとともに、最終年次に行うテニュア審査の合格者は任期を付さない教員として採用します。
    なお、テニュア審査基準は採用時に説明します。
  • 採用者にはテニュアトラック期間中、研究主宰者(Principal Investigator:PI)として研究資金・支援体制・研究スペース等の提供を行い、自立した研究環境の中で研究活動を実施することを保障します。

制度概要

  • 国債若手研究者育成事業