信州大学
連携事業

2018年10月29日、大学院総合理工学研究科の学生が、国立研究開発法人理化学研究所 和光事業所を訪問しました。

2018年10月29日(月)、大学院総合理工学研究科で開講中の共通選択科目「研究者・技術者を目指す大学院生のキャリア設計」(担当教員:信大・理研連携研究室 金山直樹 准教授)の一環として、同研究科の大学院生8名が埼玉県和光市にある国立研究開発法人理化学研究所 和光事業所を訪問しました。将来、科学技術に携わる職業を志望する大学院生の本施設訪問は、信州大学が理化学研究所と2016年3月に締結した連携・協力協定に基づき、企画・実現したものです。
当日は、まず理研ギャラリーに参加者が集合し、理化学研究所の概要や歴史について紹介いただきました。続いて、新元素ニホニウム(Nh)の発見で知られる仁科加速器科学研究センターへ移動し、世界最高性能のRIビームファクトリーや加速器科学について分かり易く解説していただきました。午後は、情報基盤センター4Dシアターでコンピュータ内に人体を再現する壮大なプロジェクトを紹介いただき、さらに同センターで稼働中のスパコン施設の内部を見学しました。その後、参加者は2グループに分かれ、和光事業所内の様々な分野の研究室(Aグループ:バイオ高分子研究チーム(環境資源科学研究センター)・創薬化学基盤ユニット(環境資源科学研究センター)・グリーンナノ触媒研究チーム(環境資源科学研究センター)、Bグループ:言語発達研究チーム(脳神経科学研究センター)・田中生体機能合成化学研究室(開拓研究本部)・長瀧ビックバン研究室(開拓研究本部))を訪問し、最前線で活躍中の研究員の方々に実験室の中や研究プロジェクトを紹介していただきました。参加者は、熱心に説明を聞きながら、疑問や興味をもったことを積極的に質問していました。また、今回の施設訪問では研究活動のほかに、理化学研究所に勤務する研究系・事務系の職員の方々から、日常生活の様子や現在のポジションに就くまでの経緯などを伺う機会が設けられ、実際に科学技術に携わる方々の多様な生き方や人生観に触れました。
一日間の施設訪問でしたが、大学とは異なる研究環境を訪問して受けた刺激は、参加者の今後の進路選択に対する意欲の向上に充分であったと思われます。最後に、本施設訪問に快くご協力いただきました理化学研究所の皆様に厚くお礼申し上げます。

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