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2024.05.08
研究課題名
食品廃棄物問題の解決と健康促進の両⽴に資するプロアントシアニジンの機能性実証

参加研究者

代表研究者 : バイオメディカル研究所 真壁秀文
分担者 : 農学部 濵渦康範
    農学部 河原岳志
    農学部 田中沙智
バイオメディカル研究所 梅澤公二

研究のポイント・成果等

〇 ワイン残渣に含まれる成分の機能性を細胞実験・動物実験により確かめています。

〇 ワイン残渣からのプロアントシアニジンの抽出方法の検討も開始しました。

研究内容
図1  長野県はブドウの産地であると同時にワインの産地でもあります。その生産現場で課題となっているのが大量に排出されるワイン残渣の活用です。飼料・肥料として活用されてはいるものの大部分は産業廃棄物として処理されています。そこで本プロジェクトではワイン残渣の付加価値を探索するために、令和5年度も継続して細胞実験・動物実験によりワイン残渣抽出物の機能性を検証しました。細胞実験の結果として得られたワイン残渣抽出物の抗ウイルス作用と本年度明らかにしたその作用機序をまとめることで論文投稿に向けた準備を進めています。機能性を確認するための動物モデルの立ち上げも完了し、現在、ワイン残渣に含まれる成分の炎症抑制効果を検証中です。また、食品への添加物としての利用を目指し、ワイン残渣からのプロアントシアニジンの効率的な抽出方法についても検討中です。

連絡先

信州⼤学学術研究・産学官連携推進機構助教(URA)三宅誠司
Mail:miyake_seiji@shinshu-u.ac.jp