研究ユニット紹介


研究テーマ
新たな水資源化イノベーションへの挑戦
自然界の水に含まれる水素同位体の低コスト分離技術や、月面上に存在する水・ヘリウム同位体の回収技術の開発などに取り組み、新たな水資源化イノベーションを実現することを目指しています。
研究内容について
水中に存在する重水素の分離技術開発
自然界の水に含まれる重水素(水素同位体)は、重水素化医薬品、プラスチック光ファイバー、半導体製造、有機EL(ディスプレイ用途)などに用いられる他、将来の核融合発電炉の燃料となることが期待される高付加価値物質であり、低コスト分離技術の開発が望まれています。この要請に対して、ナノ空間科学、計算科学、機械学習を基盤とする同位体分離技術の革新に取り組んでいます。

月面に存在する水・ヘリウム同位体回収技術の開発
月面には水や、地球上にはほぼ存在しないへリウム3(ヘリウム同位体)が存在するとされており、水は電解による酸素ガス生成、ヘリウム3は核融合発電炉の燃料に用いられることが期待されています。このため、JAXAおよび月面での水回収技術(サーマルマイニング)の開発で先行する高砂熱学工業株式会社と共同で、水とヘリウム3の同時回収技術の開発に取り組んでいます(写真撮影@高砂熱学イノベーションセンター)。

革新的ガス分離・貯蔵技術の開発
金子克美特別特任教授の主導により、ナノ空間場を活用した常圧での数万気圧の省エネ反応制御、二酸化炭素の分離回収、メタン・水素などの超臨界気体の常圧貯蔵、サブナノチャネル構造を備えた超高速分離膜による空気資源化デバイスの開発など、地球環境負荷の低減に直結する技術の開発を行っています。

所属研究者一覧

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副企画マネジメント室長
研究代表者(PI)田中 秀樹教授

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金子 克美特別特任教授

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平出 翔太郎助教(特定雇用)クロスアポイントメント