長野県飯田高等学校理数科の生徒5名が、信州大学長野(工学)キャンパスの堂免・久富研究室を訪問し、
太陽光を受けて水を分解し、グリーン水素を生み出す「水分解光触媒」の合成実習を体験しました。
 今回の実習は、大学などの最先端の研究に生徒が自ら触れ、探究力の育成を目指す飯田高校の科目「理数
探求」の一環として実施されました。

 実習は8月3日(月)から8月5日(水)の3日間にわたって行われました。
 生徒たちは、紫外線応答光触媒(SrTiO3)と可視光応答光触媒(Ta3N5)の2種類の材料を自分たちの手で
合成し、合成された試料の電子顕微鏡撮影や機能・活性評価までを体験しました。
 最終日には、一連の実習の概要および成果を資料にまとめて発表し、久富卓越教授が発表に対するフィード
バックを行いました。
 生徒たちからは、「合成過程でどのような化学反応が起こったのか考察するのが楽しかった」、「反応装置の
圧力を調整するのが難しかった」などの感想が寄せられ、高校とは異なる環境での実習に戸惑いつつも、貴重
な学びの機会となりました。

 信州大学では、飯田高校が所在する南信州地域・飯田市の協力のもと、光触媒による大規模な実証プラントを
設置し、内陸部のエネルギーシステムを変革する「地産地消型水素エネルギー」に関する世界最大級の実証実験
設備の設置を進めています。
 今回の実習を通じ、南信州地域におけるグリーン水素エネルギーのさらなる理解促進や将来人材育成の一助と
なることが期待されます。

IMG_7342.JPG

IMG_7354.JPG

    <久富 隆史・卓越教授による講義>            <水分解光触媒の原材料の秤量>

IMG_7359.JPG

IMG_7365.JPG

         <原料の混合>                  <研究設備の見学・説明>