2025年2月13日~16日、東京で開催された「わたしとみらい、つながるサイエンス展」(文部科学省主催)に、信州大学がブース展示とステージイベントで出展しました。会場には4日間で約2,000名が来場し、各機関の科学技術の最前線に触れながら、持続可能な社会について考える場となりました。
水から、はじめる。自ら、はじめる。信州大学の挑戦
本イベントでは、2025年大阪・関西万博に先駆けて、信州大学の出展テーマである水の惑星地球の再生「アクア・リジェネレーション(Aqua Regeneration:ARG)」を体験できるブースを展開しました。 水の循環と再生の未来を体験できる「信大クリスタル」「人工光合成システム」「信大逆浸透(RO)膜」の実演展示を行い、多くの来場者が最新のARG技術に関心を寄せました。
ブース展示:「水の惑星地球を守れ!アクア・リジェネレーション科学者たちの挑戦」
①信大クリスタル:フラックス法で生み出す結晶で水を浄化
手嶋・林・山田研究室の信大クリスタル展示では、重金属を吸着する高機能結晶材料を紹介。来場者は巨大結晶パネルやインタラクティブ映像で、浄水技術のメカニズムを学びました。
②人工光合成システム:光で水素を生み出す
堂免・久富研究室の人工光合成展示では、光触媒を用いて水を光エネルギーで直接分解するグリーン水素製造技術を紹介。来場者はシャッターを開閉しながら、光によって水素が生成される瞬間を観察しました。
③信大RO膜:小さな力で簡単に使える浄水技術
遠藤研究室が開発した「極超低圧RO膜」を体験できるコーナーでは、市販RO膜との比較を通じて、最小限の力で浄水できる技術の優位性を実感できました。
ステージイベント:「みずから、はじめる。From Water, From Myself.」
ステージイベントでは「アクア・リジェネレーション」をテーマに、地球環境を守るための水技術について紹介しました。
ステージでは、「信大クリスタル」「信大RO膜」「人工光合成」などの技術を取り上げ、これらが水の惑星地球の再生「アクア・リジェネーション」の未来にどのように貢献するのかを解説しました。
ファシリテーターの五十嵐美樹さんとともに、「水を通じて私たちができるアクション」について考える場となりました。
万博本番に向けて
「わたしとみらい、つながるサイエンス展」は、信州大学の研究をより多くの人に知ってもらう貴重な機会となりました。
今回のイベントを通じて得たフィードバックを活かし、2025年大阪・関西万博では、さらに進化した展示で世界に「水から始まる未来」を発信していきます。
万博本番では、来場者が実際に技術を体験しながら、「自ら行動を起こすきっかけ」を得られるような展示を準備していきます。
ぜひ、「水から、はじめる。自ら、はじめる。」というメッセージを胸に、未来の地球環境を共に創りましょう!
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