○国立大学法人信州大学研究インテグリティ・マネジメント規程
(令和5年3月15日国立大学法人信州大学規程第185号) |
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(目的)
第1条 この規程は,国立大学法人信州大学(以下「本学」という。)において,研究の国際化やオープン化により脅かされる研究の健全性・公正性及び研究価値の自律的な確保に向けたマネジメント体制を構築することにより,本学の研究者等の国際的な名誉と信頼性を組織的に保護し,研究者が自由に研究できる環境を整備することを目的とする。
(定義)
第2条 この規程において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。
(1) 研究インテグリティ 研究の国際化やオープン化に伴う新たなリスクに対して新たに確保が求められる,研究の健全性・公正性をいう。
(2) 研究インテグリティ・マネジメント 研究インテグリティを確保するために本学として行う,研究インテグリティを脅かす懸念のある情報の管理及び当該情報に基づく組織的なマネジメントをいう。
(3) 研究者 教員,学生等本学において研究活動を行う者をいう。
(4) 部局 別表左欄に掲げるものをいう。
[別表]
(5) 部局長 別表右欄に掲げる者をいう。
[別表]
(研究インテグリティ・マネジメントの対象)
第3条 研究インテグリティ・マネジメントは,これまで本学が進めてきた,利益相反マネジメント,輸出管理,研究不正行為防止の取組,外部資金の適正な執行・情報管理体制,兼業許可,その他法令遵守の体制整備状況を踏まえつつ,研究の国際化やオープン化により新たに生じるリスクに対応するために必要な,研究者自身及び研究活動の情報と諸手続きを対象とする。
(統括責任者)
第4条 本学に,研究インテグリティ・マネジメントを統括するため,統括責任者を置く。
2 統括責任者は,研究担当の理事をもって充てる。
(研究インテグリティ・マネジメント委員会)
第5条 本学に,研究インテグリティ・マネジメント委員会(以下「委員会」という。)を置く。
(委員会の職務)
第6条 委員会は,次の各号に掲げる事項について審議する。
(1) 研究インテグリティ・マネジメントに関し,経営判断を要する事項又は本学の社会的評価に重大な影響を及ぼすおそれのある事項
(2) 官公庁等からの要請等や他大学等の動向調査に基づいた研究インテグリティに関する対応方針の決定
(3) 研究インテグリティに係る教育や啓発に関する実施方針の策定
(4) 研究インテグリティ・マネジメントに係る規程等の制定,改廃に関する事項
(5) その他研究インテグリティ・マネジメントに関する重要事項
(委員会の組織)
第7条 委員会は,次の各号に掲げる委員をもって組織する。
(1) 研究担当の理事
(2) 産学官・社会連携担当の理事
(3) 総務担当の理事
(4) 財務担当の理事
(5) 国際担当の副学長
(6) 研究インテグリティ室長
(7) 研究インテグリティ室副室長
(8) 総務部長
(9) 財務部長
(10) 研究推進部長
(11) 国際部長
(委員長)
第8条 委員会に委員長を置き,第7条第1号に規定する委員をもって充てる。
[第7条第1号]
2 委員長は,委員会を招集し,その議長となる。
3 委員長に事故があるときは,委員長があらかじめ指名した委員が,その職務を代行する。
(議事)
第9条 委員会は,委員の3分の2以上の出席がなければ,議事を開くことができない。
2 委員会の議事は,出席委員の過半数をもって決し,可否同数のときは,議長の決するところによる。
(委員以外の者の出席)
第10条 委員会が必要と認めたときは,委員会に委員以外の者の出席を求め,その説明又は意見を聴くことができる。
(報告)
第11条 委員会は,審議結果を学長に報告するものとする。
2 委員会は,必要に応じて,審議結果を国立大学法人信州大学コンプライアンス統括会議に報告するものとする。
(秘密保持義務)
第12条 委員は,職務上知り得た秘密を他に漏らしてはならない。その職を退いた後も,同様とする。
2 その他委員会に関係する者について,前項の規定を準用する。
(事務)
第13条 委員会に関する事務は,関係部局等の協力を得て,研究推進部において処理する。
(研究インテグリティ室)
第14条 研究インテグリティ・マネジメントに係る業務を統括する部署として,研究インテグリティ室を置く。
2 研究インテグリティ室は,業務を処理するにあたり,重要と認められる事項については,委員会に判断を仰ぐものとする。
3 研究インテグリティ室に関し必要な事項は,別に定める。
(懸念情報収集部署)
第15条 本学における研究インテグリティ・マネジメントを包括的に推進するため,研究インテグリティを脅かす懸念のある情報(以下「懸念情報」という。)の収集及び抽出を実施する部署として,懸念情報収集部署を置く。
2 懸念情報収集部署は,第3条に規定する研究者自身及び研究活動の情報と諸手続きにかかる業務を所掌する,次の各号に掲げる部署をもって充てる。
[第3条]
(1) 学術研究・産学官連携推進機構学術研究支援本部輸出監理室
(2) 学術研究・産学官連携推進機構学術研究支援本部研究コンプライアンス室利益相反マネジメントグループ
(3) 研究推進部研究支援課
(4) 研究推進部産学官地域連携課
(5) 総務部人事課
(6) 国際部国際企画課
(7) 財務部財務課
(8) その他委員会が必要と認める部署
3 懸念情報収集部署は,前項の業務を遂行する過程において,研究インテグリティ室,他の懸念情報収集部署及び部局と連携して,懸念情報の収集及び抽出を適切に実施する。
(部局及び部局長)
第16条 部局は,研究インテグリティ・マネジメントのため,研究インテグリティ室と連携して所属する研究者に対する教育・啓発活動を行うとともに,懸念情報収集部署と連携して懸念情報の適切な収集及び抽出に努めるものとする。
2 部局長は,部局における研究インテグリティ・マネジメントを統括するとともに,必要に応じて適切な措置を講ずるものとする。
(雑則)
第17条 この規程に定めるもののほか,必要な事項は,委員会が定める。
附 則
この規程は,令和5年4月1日から施行する。
附 則(令和6年3月25日令和5年度規程第134号)
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この規程は,令和6年4月1日から施行する。
附 則(令和6年5月28日令和6年度規程第42号)
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この規程は,令和6年5月29日から施行し,令和6年3月26日から適用する。
附 則(令和7年3月31日令和6年度規程第254号)
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この規程は,令和7年4月1日から施行する。
附 則(令和7年6月26日令和7年度規程第39号)
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この規程は,令和7年6月27日から施行する。
別表(第2条関係)
部局 | 部局長 | |
アドミニストレーション本部 | 本部長 | |
人文学部 ※1 | 学部長 | |
教育学部 ※2 | 学部長 | |
経法学部 ※3 | 学部長 | |
理学部 ※4 | 学部長 | |
医学部 ※5 | 学部長 | |
医学部附属病院 | 病院長 | |
工学部 ※6 | 学部長 | |
農学部 ※7 | 学部長 | |
繊維学部 ※8 | 学部長 | |
アクア・リジェネレーション機構 | 機構長 | |
教育・学生支援機構 | 機構長 | |
全学教育センター | 各センター長 | |
アドミッションセンター | ||
高等教育研究センター | ||
e-Learningセンター | ||
学生総合支援センター | ||
学生相談センター | ||
キャリア教育・サポートセンター | ||
教職支援センター | ||
グローバル化推進センター | ||
学術研究・産学官連携推進機構 | 機構長 | |
アクア・イノベーション拠点 | 拠点長 | |
国際科学イノベーションセンター | センター長 | |
グリーン社会協創機構 | 環境マインド推進センター | センター長 |
地域防災減災センター | センター長 | |
情報・DX推進機構 | 機構長 | |
情報基盤センター | 各センター長 | |
DX推進センター | ||
附属図書館 | 館長 | |
総合健康安全センター | センター長 | |
DE&I推進センター | センター長 | |
内部監査室 | 室長 | |
学長府 | 府長 | |
総務部 | 部長 | |
財務部 | 部長 | |
学務部 | 部長 | |
研究推進部 | 部長 | |
国際部 | 部長 | |
環境施設部 | 部長 | |
※1 人文学部には,総合人文社会科学研究科を含む。
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※2 教育学部には,総合人文社会科学研究科及び教育学研究科を含む。 | ||
※3 経法学部には,総合人文社会科学研究科及び社会実装研究クラスター社会基盤研究所を含む。 | ||
※4 理学部には,総合理工学研究科,総合医理工学研究科及び社会実装研究クラスター山岳科学研究所を含む。 | ||
※5 医学部には,総合理工学研究科,総合医理工学研究科,医学研究科,社会実装研究クラスターバイオメディカル研究所,基盤研究支援センター生命科学分野動物実験支援部門,基盤研究支援センター機器分析分野機器分析支援部門及び基盤研究支援センターRI実験分野RI実験支援部門を含む。 | ||
※6 工学部には,総合理工学研究科,総合医理工学研究科,社会実装研究クラスター次世代空モビリティシステム研究拠点,社会実装研究クラスター応用微生物学ルネサンスセンター,基盤研究支援センター機器分析分野機器分析支援部門長野(工学)分室及び教育・学生支援機構データサイエンス推進本部工学部分室を含む。 | ||
※7 農学部には,総合理工学研究科,総合医理工学研究科,社会実装研究クラスター山岳科学研究所,社会実装研究クラスターバイオメディカル研究所及び基盤研究支援センター機器分析分野機器分析支援部門伊那分室を含む。 | ||
※8 繊維学部には,総合理工学研究科,総合医理工学研究科,社会実装研究クラスターバイオメディカル研究所,社会実装研究クラスター繊維科学研究所,基盤研究支援センター生命科学分野遺伝子実験支援部門及び基盤研究支援センター機器分析分野機器分析支援部門上田分室を含む。 |