now126_web
9/20

エネルギー電気、ガス…食料穀物、野菜畜産物…コンパクトな自律循環システムカリキュラムの中で経営大学院の授業を受ける機会がありました。経営者や部門のリーダーなど、社会で働いている方々の考え方に触れ、将来に対する具体的な目標を持つことにつながりました。海外研究留学では、他国の留学生たちと交流し、彼らが抱く覚悟に触れ、グローバル社会で生きる上での新しい価値観となりました。現在、私は主専門の知識を活かし、自動運転技術の開発部署で働いています。このプログラムが目指す持続可能性にも通じる、誰もが住みたい場所に住み続けられる社会の実現を目指し、研究開発に取り組んでいます。 高 相昊さんサスティナブルエネルギーコース履修生千賀 匠悟さんサスティナブルフードコース修了大鵬薬品工業(株)研究本部(つくばエリア)第一研究所 第二研究室パナソニック(株)インダストリアルソリューションズ社プロセスデバイス革新センター先端材料・デバイス開発部 開発3課信州大学大学院博士課程3年次杉村 佳奈子さんサスティナブルエネルギーコース修了(株)デンソー先進モビリティシステム事業開発部Pシステム開発室平野 美也子さんサスティナブルエネルギーコース修了履修生・修了生からの報告オンラインシンポジウムで報告があった履修生・修了生4人からの声をご紹介します。5年一貫カリキュラムの概要プログラム修了特別企画(海外研修、英語研修など)合宿形式合同ゼミナール私はバイオマスとキノコの分解に関わる研究をしています。このプログラムは決して楽なものではありませんでしたが、最後まで走ってこられたのも、先生や仲間たちと垣根を超えた熱い議論とビジョン、夢を共有できたからだと感じています。修了後は商用バイオプラスチックの研究に従事できることとなりました。海外研究留学先であるバイオマス先進国フィンランドでは、刺激を受けると同時に日本の遅れも痛感しました。ここでの経験をもとに、インフラ、そしていずれは文明を変えていけるような研究に、生涯をかけて挑んでいきます。在学中はガンや脂質代謝に関わる研究をしていました。2020年1月には新しい部署に異動し、想像していたよりも速くプロジェクトリーダーに抜擢され、チームのマネジメントも担っています。プログラムで得た幅広い知識と経験は、直接仕事に活きており、レベルの高い内容であったことを実感しています。5年間で磨いた国際性や研究力、物事をアウトプットする能力は、会社での評価につながっています。いずれは、未だ実現していない、ガンを根治できる抗がん剤の開発を目指して、研究開発に取り組んでいきたいと考えています。在学中は磁気部品の研究をしていました。現在は部品製造を行う会社で研究開発に従事しています。学部生の頃から、将来、技術者や研究者になるのであれば、持続可能な社会の在り方を見据える必要性があると強く感じてきました。5年間の中で、研究の応用に関わるデバイスの知識など、異なる分野における経験を得られたことは大きな成果でした。社会に出て、技術全体を網羅的に理解し研究を行うことの重要性をより実感しています。将来は多分野の人をつなげ、未来を見据えた方向性を示せるような人材になりたいと思っています。プログラムの実施体制1989年3月千葉大学大学院博士課程修了後、東芝総合研究所、同社半導体事業本部LSI技術部を経て、1996年9月信州大学工学部助教授。2005年4月より現職。佐藤 敏郎信州大学学術研究院(工学系)教授プログラム責任者こうさんほ 08

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る