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研究トピックス

インフォーマルセミナー in 信州

第41回 眼科で行っている臨床研究の現状

開催日
: 2019年5月16日(木)
オーガナイザー
: 眼科学教室 教授 村田 敏規
演題
: OCT angiographyを用いた糖尿病網膜症の網膜循環動態評価
講師名
: 眼科学教室 教授 村田 敏規

近年、眼科領域では光干渉計(Optical coherence tomography : OCT)信号の位相差を利用することで、網脈絡膜血管を非侵襲的に描出可能なOCT angiographyが注目を集めている。本講演では我々が広角OCT angiographyを用いて行った病期ごとの糖尿病網膜症の網膜血管密度の評価を中心に、非侵襲的な糖尿病網膜症の循環動態評価についてお話させていただく。

演題
: 眼科領域における終末糖化産物含有量を反映する自発蛍光値の検討
講師名
: 眼科学教室 助教 平野 隆雄

終末糖化産物(advanced glycation end-product: AGEs)は蛋白質がグルコースなどの還元糖と非酵素的に反応するMaillard反応の結果、形成される物質で、加齢に伴って蓄積されることが知られている。また、糖尿病患者では高血糖状態が持続することで正常血糖の場合よりも糖化が進み、AGEsが促進的に産生され蓄積した結果、血管障害をきたすことも知られている。本講演では、局所(皮膚・水晶体)でのAGEs含有量を反映する自発蛍光値を測定可能なAGE ReaderTMやClearPath DS-120®を用いて得られた知見を中心に眼科領域、特に糖尿病網膜症とAGEsの関係についてお話させていただく。