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研究トピックス

インフォーマルセミナー in 信州

第33回 心不全診療の新たな挑戦 -from bench to bedside

開催日
: 平成30年1月25日(木)
オーガナイザー
: 循環器内科学教室 教授 桑原 宏一郎
演題
: ナトリウム利尿ペプチド産生調節機構から探る心不全の分子病態
講師名
: 循環器内科学教室 教授 桑原 宏一郎

心臓ホルモンである心房性および脳性ナトリウム利尿ペプチド(ANP・BNP)は病的心負荷の増加に伴い産生・分泌が亢進し、その血中濃度は心不全患者の予後とよく相関する。心筋細胞におけるANP・BNP発現・分泌亢進分子機序解明の解明は、心筋細胞の適応と破綻の分子機構解明、および新規心血管病治療標的同定に繋がるものと考えられる。本セミナーでの講演ではそうした研究の一部を紹介させていただきたい。

演題
: 心不全パンデミック -高齢者心不全の最適な管理法
講師名
: 循環器内科学教室 准教授 元木 博彦

従来の診断・治療法が通用しない難治性心不全患者が増えている。超高齢社会に突入した我が国では、左室駆出率が保持されているにも関わらず呼吸困難やむくみを生じる高齢者心不全、「左室駆出率の保持された心不全(HFpEF)」が増加している。HFpEFの病態、リスク層別化法、治療手段は未だ確立されておらず、新たな治療・管理法を含めた打開策を探る必要がある。講演では我々が行っている長野県における心不全患者登録観察研究から、HFpEFの特徴やリスク層別化法、治療の手がかりを考察し報告したい。