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研究トピックス

インフォーマルセミナー in 信州

第16回 医療の現場から新たな治療方法を模索する

開催日
: 平成27年3月5日(木)
オーガナイザー
: 創薬科学講座 特任教授 大野田 秀樹
演題
: 甲状腺未分化癌の臨床と基礎
講師名
: 外科学第二 乳腺内分泌・呼吸器外科学部門 教授 伊藤 研一

甲状腺未分化癌は比較的稀な腫瘍であるが、極めて悪性度が高く、いまだ有効な治療は確立されていないため、診断からの生存期間中央値は約6ヶ月である。未分化癌の多くが、緩徐に進行する分化癌(乳頭癌、濾胞癌)から発症してくること(未分化転化)が知られているにも関わらず、未分化転化の機序は、ほとんど解明されていない。セミナーでは、未分化癌の臨床像とバイオロジーについて、当科で得られた知見も含め紹介したい。

演題
: 固形がん局所での持続的制がん物質産生系開発と臨床応用
-固形がんの低酸素環境を標的とする嫌気性ビフィズス菌の利用-
講師名
: バイオメディカル研究所 先端疾患予防学部門 教授 谷口 俊一郎

最近のがん治療における分子標的薬や免疫抑制系阻害抗体による臨床成果は目覚ましいが、これらの進歩にも拘らず、副作用や耐性細胞出現による再発、さらに高薬価故の医療経済問題等、依然課題が残されている。これらの状況を鑑み、本学発ベンチャーの研究活動が10年間継続している。
本講演では研究内容、その一部が臨床試験へ至った経緯、今後の研究展開等、概要について触れさせて頂く。