精密素材工学総合
教育プログラム 時間割

精密素材工学特論II
物理化学
Physical Chemistry

担当教官 高野 庸(非常勤講師)
科目の分類・単位数 専門科目K(選択)・1単位
開講期 4年集中

授業の目標:
従来「物理化学」として扱われてきた分野を現代の自然像に則って整理し直し,介在する法則の感覚的把握に基づいて理解する方法を学ぶ.

授業内容および計画:
第一章 現代の自然像
 自然の階層構造(階層の固有の法則,階層を貫く基本法則),階層間の累層性(階層性の連続性,階層の一般性と個別性)
第二章 基本法則の整理
 力の法則(強い力,弱い力,電磁力,重力),運動の法則(慣性の法則,運動の法則,作用反作用の法則,仕事とエネルギー),粒子性と波動性の法則(粒子と波動の対応関係,量子力学の意味),熱力学の法則(第一法則,第二法則,熱力学的関数,統計力学の意味,ボルツマン分布)
第三章 原子・分子の成り立ち
 素粒子・原子核(構造,核反応,放射性元素),原子(粒子モデルの破局,電子雲,水素原子,基底状態・励起状態,多電子原子,パウリの原理,フントの規則,遮へい効果,原子半径,電気陰性度),分子(化学反応,酸化・還元,化学結合,分極,高分子),原子・分子の相互作用(分子間力,溶解,電離,酸・アルカリ),原子分子と電磁波・粒子線との相互作用(イオン化,電子遷移,振動,回転)
第四章 物質の凝集状態と物性
 相(平衡条件,相転移,界面張力,状態図),固体(結晶,アモルファス,比熱,粘弾性等),液体(液晶,粘性等),気体(比熱,速度分布,分子運動,粘性等),溶液(平衡,相律,化学ポテンシャル,活動度,蒸気圧降下,沸点上昇,氷点降下,浸透圧等)

履修条件 4年生
教科書 使用しない.
参考書 授業時に紹介する.
成績評価の方法 試験とレポートの結果から評価する.
学生へのメッセージ 各学問毎に得られた知識は,この世界の一つの切り口に相当します.
従って,全体の中での位置づけが分かって初めて
真に有効な知識となり得ます.
授業目標に沿って,その方法を学んで見ませんか.
Eメールアドレス takano@edu.gunma-u.ac.jp