電気刺激を用いた新しい筋力トレーニング
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.37 Vol.37】
要旨
電気刺激を用いた筋力トレーニング法(FES筋力トレーニング法)は,最先端の筋力トレーニング法として普及始めているが,早期の筋疲労が問題である.我々は早期筋疲労を防ぎ,FES筋力トレーニングをより効率化する新規な電気刺激法であるSDSS法を提案してきた.本研究では,等速性膝関節伸展動作においてSDSS法の効果を検証することを目的とした.若齢被験者11名を対象とした.SDSS法および従来法を用いて2分間の反復刺激中の等尺性および等速性膝関節伸展トルクを計測した.その結果,両運動形態ともに,SDSS法の方が従来法に比較して疲労低減効果が高いことが示された.以上より,SDSS法はこれまで実行可能性検証のために用いられてきた等尺性運動のみならず,より臨床的な等速性運動においても有効であることを示せた.SDSS法がFES筋力トレーニングを効率化しうる可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第37巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
電気刺激を用いた筋力トレーニング法(FES筋力トレーニング法)は,最先端の筋力トレーニング法として普及始めているが,早期の筋疲労が問題である.我々は早期筋疲労を防ぎ,FES筋力トレーニングをより効率化する新規な電気刺激法であるSDSS法を提案してきた.本研究では,等速性膝関節伸展動作においてSDSS法の効果を検証することを目的とした.若齢被験者11名を対象とした.SDSS法および従来法を用いて2分間の反復刺激中の等尺性および等速性膝関節伸展トルクを計測した.その結果,両運動形態ともに,SDSS法の方が従来法に比較して疲労低減効果が高いことが示された.以上より,SDSS法はこれまで実行可能性検証のために用いられてきた等尺性運動のみならず,より臨床的な等速性運動においても有効であることを示せた.SDSS法がFES筋力トレーニングを効率化しうる可能性が示唆された.
「デサントスポーツ科学」第37巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 政二慶 |
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大学・機関名 | トロントリハビリテーション病院 |
キーワード