体脂肪燃焼効果を増強する衣服の開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.37 Vol.37】
要旨
肥満は生活習慣病などの様々な病気を引き起こす要因の一つであり,体脂肪を適切に保ちながら健康的な生活を送るためには,運動習慣を身につけることが重要である.本研究では有酸素運動下においてより脂肪を燃焼させる着圧パンツの開発を目的とした.被験者は20歳代女子8名で,呼吸代謝と心拍数を人工気象室(24.5℃,RH50%)内で測定した.半袖Tシャツに,4種類のパンツ(A:ポリエステル100%の無加圧.B:80Dのナイロンとポリウレタン糸の地編みの着圧ハーフパンツ,C:Bに部分加圧,D:Cと同デザインで110Dの地糸使用)を着用させた.エアロバイクを用いて有酸素運動を30分間与え,得られた呼吸商から消費エネルギー量(kcal/min),糖質・脂質量(g/min)を求めた.また,静止時を基準にした相対脂質消費量は,A~Dの順に,12.3倍,12.2倍,16.1倍,14.2倍となり,かつAに比べCの消費量は1.3倍有意に多くなった.
「デサントスポーツ科学」第37巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
肥満は生活習慣病などの様々な病気を引き起こす要因の一つであり,体脂肪を適切に保ちながら健康的な生活を送るためには,運動習慣を身につけることが重要である.本研究では有酸素運動下においてより脂肪を燃焼させる着圧パンツの開発を目的とした.被験者は20歳代女子8名で,呼吸代謝と心拍数を人工気象室(24.5℃,RH50%)内で測定した.半袖Tシャツに,4種類のパンツ(A:ポリエステル100%の無加圧.B:80Dのナイロンとポリウレタン糸の地編みの着圧ハーフパンツ,C:Bに部分加圧,D:Cと同デザインで110Dの地糸使用)を着用させた.エアロバイクを用いて有酸素運動を30分間与え,得られた呼吸商から消費エネルギー量(kcal/min),糖質・脂質量(g/min)を求めた.また,静止時を基準にした相対脂質消費量は,A~Dの順に,12.3倍,12.2倍,16.1倍,14.2倍となり,かつAに比べCの消費量は1.3倍有意に多くなった.
「デサントスポーツ科学」第37巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 三野たまき*1, 森島美佳*2 |
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大学・機関名 | *1 信州大学, *2 金沢大学 |
キーワード