エネルギー代謝からみた筋力トレーニング処方に関する基礎研究 ―血清Creatine phosphikinase活性値からみた運動処方に関する研究―
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.1 Vol.1】
はじめに
血清CPK(Creatine phosphokinase,CPK)は,筋肉連動によって影響をうける,激しい運動の後に,一過性に増加すると報告されている.
CPK は1934年Lohmanによって発見され,Lohman反応を触媒するもので,筋収縮を含むすべてのエネルギー代謝に関与する酵素である.また,CPKの約96%が筋肉中に含まれていることから,筋運動にかかわりの深い酵素でもある.CPKの作用下で,ATPの〜Pをクレアチンに与え,クレアチン燐酸を作る(正反応).また,運動によってATPが減少してくると,逆反応によってATPが直ちに合成される.
ATP+Creatine⇄ADP+creatine〜P
本研究の目的は,年中継続的トレーニングを実施している運動選手群と,継続的に運動を実施していない学生群とでは,安静時におけるCPKに相違があるかどうか,を検討した.
また,運動種目によって,CPKに違いがあるかどうかも検討した.
さらに,運動に伴うCPKの経時的変化のなかで,運動量とCPKの関係を明確にするとともに,運動中および運動後を通じ,CPKにおけるpeak時の出現時間をも検討してみた.
「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
血清CPK(Creatine phosphokinase,CPK)は,筋肉連動によって影響をうける,激しい運動の後に,一過性に増加すると報告されている.
CPK は1934年Lohmanによって発見され,Lohman反応を触媒するもので,筋収縮を含むすべてのエネルギー代謝に関与する酵素である.また,CPKの約96%が筋肉中に含まれていることから,筋運動にかかわりの深い酵素でもある.CPKの作用下で,ATPの〜Pをクレアチンに与え,クレアチン燐酸を作る(正反応).また,運動によってATPが減少してくると,逆反応によってATPが直ちに合成される.
ATP+Creatine⇄ADP+creatine〜P
本研究の目的は,年中継続的トレーニングを実施している運動選手群と,継続的に運動を実施していない学生群とでは,安静時におけるCPKに相違があるかどうか,を検討した.
また,運動種目によって,CPKに違いがあるかどうかも検討した.
さらに,運動に伴うCPKの経時的変化のなかで,運動量とCPKの関係を明確にするとともに,運動中および運動後を通じ,CPKにおけるpeak時の出現時間をも検討してみた.
「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 堀居昭 |
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大学・機関名 | 日本体育大学 |
キーワード