信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 肥満予防を脂質代謝の立場から考える ―運動負荷の方法改良のために―

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.1 Vol.1

 はじめに

 一般に,血液中又は筋肉中のTriglyceride及びfree fatty acidsは,長時間の運動遂行時に必要とされる重要なエネルギー源として考えられている2,6,9,13,21).それ故,肥満や高脂血症等に対する治療の一環として,運動療法が注目され,今日,盛んに実施されている.ヒトを対象としたこれら多くの研究は,血中脂質の観察結果に基づきその運動強度等を決定しているが,血中諸物質の濃度は,各臓器の取り込みと血中への供給との差により決定されるものであり,実質的な利用状況を把握していない一面もある.そこで本研究は,脂質代謝が運動によりどのような影響を受けるかを知る目的で,脂肪の組織内への取り込みに関与するlipoprotein lipase(LPL)活性と血中又は組織中脂肪量とを測定し,運動による両者の関連性について追究することにした.

「デサントスポーツ科学」第1巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 小林啓三, 原田邦彦, 小林康孝, 碓井外幸, 永井猛
大学・機関名 東京慈恵会医科大学

キーワード

肥満予防脂質代謝運動療法lipoprotein lipase(LPL)活性組織中脂肪量