中高年からの運動と栄養の必要量に関する実験的研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.2 Vol.2】
目的
著しい運動不足に伴う成人病の増加や体力の低下は,近年の諸統計や実験的研究により今や明らかになり,疑問の余地はない.しからば,どれくらいの運動が日本人の健康増進に必要であるかと質問されると,1日1万歩とか,あるいは1日約200kcalとかいわざるを得ないが,それらに,納得できる化学的裏付けはいまだ見当たらない.その困難な原因としては,人間の統計的あるいは実験的観察には,複雑多岐な遺伝的環境的因子が同時に作用していることが第一にあげられ,次に,追跡調査にしても長年を要することがあげられる.そのため,われわれは,まず遺伝や環境因子を規制し得て,運動と栄養条件だけの影響を,しかも短期間に観察できる動物実験を選び,中高年齢者の運動必要量と栄養必要量を決定するための基礎資料を提供することを目的として実験を行った.
「デサントスポーツ科学」第2巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
著しい運動不足に伴う成人病の増加や体力の低下は,近年の諸統計や実験的研究により今や明らかになり,疑問の余地はない.しからば,どれくらいの運動が日本人の健康増進に必要であるかと質問されると,1日1万歩とか,あるいは1日約200kcalとかいわざるを得ないが,それらに,納得できる化学的裏付けはいまだ見当たらない.その困難な原因としては,人間の統計的あるいは実験的観察には,複雑多岐な遺伝的環境的因子が同時に作用していることが第一にあげられ,次に,追跡調査にしても長年を要することがあげられる.そのため,われわれは,まず遺伝や環境因子を規制し得て,運動と栄養条件だけの影響を,しかも短期間に観察できる動物実験を選び,中高年齢者の運動必要量と栄養必要量を決定するための基礎資料を提供することを目的として実験を行った.
「デサントスポーツ科学」第2巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 西牟田守, 辻悦子, 芦沢志津子, 鈴木慎二郎 |
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大学・機関名 | 国立栄養研究所 |
キーワード