信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 歩行および走行時のスポーツウェアの局所別熱抵抗に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.2 Vol.2

 はじめに

 ジョギング,サークルのスポーツ活動の巾で,最近はスポーツウェアの機能性が注目され,とくに運動中の着衣の保温力の変化に深い関心がもたれるようになった.運動中の着衣の熱抵抗は,揺動する着衣の形態的変化に影響されるばかりでなく,人間の生理的変化にも影響される.しかし,人体実験で被服の熱抵抗を計測すると,身体からの放熱量は平均的なただ一つの値でしか得られないので,スポーツウェア独得の形態によって生ずる局所別熱抵抗は計測されないで現在に至った.
 筆者は,さきに運動中の被服の局所別熱抵抗を,サーマル・マネキンを用いて計測してきたが1),新しくサーマル・マネキンを発汗するサーマル・マネキンに改良し2),また,マネキンに歩行動作をさせ,さらに,歩行速度に見合った層流の対抗風をあたえたときの着衣の局所別熱抵抗をつぎのように計測し,興味ある成果をうることができた.

「デサントスポーツ科学」第2巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 花田嘉代子
大学・機関名 大阪市立大学

キーワード

スポーツウェア熱抵抗局所別熱抵抗サーマル・マネキン