信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 喘息児に対するスケート指導の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.2 Vol.2

 はじめに

 瑞息児が運動したときに瑞息発作を起こしてくることがあり(Exercise-Induced Asthma=EIA),また,一見瑞息発作ととれなくても,肺機能検査を行うと肺機能の低下を認めることがある(Exercise-Induced Bronchoconstriction=EIB).
 こういった現象に対しての理解は,現時点でまだ一般的とはいえず,瑞息児は,運動すると発作になるから安静が第一であると考え,消極的指導を行う医師も少なくない.
 瑞息児のなかでも,幼稚園,小学校に通う年齢にとって,EIAは日常生活の面で支障を来す原因にもなり,幼稚園は休みがちとなり,学童では体育授業を見学するといった消極的闘病生活を送ることもしばしばである.
 そこで,筆者らは,瑞息児に対する運動指導についての検討を数年来行い,陸上でのランニング1),水泳2)などについてはある程度の目安が得られたが,いわゆるwinter sportsに対する検討は極めて少ないことから3),今回,スケートに対する瑞息児の臨床的反応と,肺機能変化を調べた.

「デサントスポーツ科学」第2巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 飯倉洋治*1, 永倉俊和*1, 正木卓朗*1, 小松明子*1, 内海みよ子*1, 上山和子*1, 喜多明子*2, 井上和子*3
大学・機関名 *1 国立小児病院, *2 東京慈恵医科大学, *3 都立広尾病院

キーワード

瑞息EIA肺機能EIBスケート