信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 発育期の敏捷性トレーニングに関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.3 Vol.3

 発育期は,敏捷性の著しく発達する時期である.この時期における敏捷運動のトレーニングがどのような効果をもたらすかについて検索するため,小学生に座位ステッピングのトレーニングを行わせた.
 トレーニングは,2週の休息をはさんで,その前期後期それぞれに15日間ずつ与え,10秒間のステッピング回数の成績を1日おきに記録して,トレーニング効果,トレナービリティ,およびトレーニング中止の影響を検索した.
 その結果は次のとおりである.
 (1) 前期トレーニングにおいても,後期トレーニングにおいても,男女・年齢ともに,ステッピング回数の有意な増加が認められた.
 成績の伸び方についてみると,前期では,男女とも,トレーニング初期に比較的急速な伸びを示した.しかし後期では,このような傾向は認められなかった.
 (2) 男女大部分の年齢においては,2週間のトレーニング中止によって,ステッピングの成績が下がることはなかった.
 (3) 前期と後期の成績の伸びを通算してみると,男子では,高学年ほど伸び幅が大きくなっていることが認められた.しかし女子では,このような明らかな傾向は示されなかった.

「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 寺田光世,古田善伯
大学・機関名 岐阜大学

キーワード

敏捷運動小学生座位ステッピングトレナービリティ