ボクサーの脳障害予防に関する研究 ―スパークリング前後の脳波およびC.T.の検討―
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.3 Vol.3】
mild repeated injury によるボクサーの脳障害予防を目的として,今回は,ポクシングジムにおける通常のスパーリング前後の脳波およびC.T.を臨床所見とあわせて検討した.
症例は15例で,そのうち,脳波上で半数近くの7例に異常所見を認めたが,C.T.上では異常所見を認めなかった.しかし,脳波上正常であったが,スパーリング後に頭痛を訴えた1例にC.T.上脳梗塞所見を認めた.
スパーリングという,通常,試合の前に数日間連続して行われる練習方法は,その防具などの問題を含めて再検討する必要があり,半数近くに認められた脳波異常の累積によってirreversibleなorganic damage に移行する限界はどの辺にあるのか,今後の総合的検討が必要である.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
症例は15例で,そのうち,脳波上で半数近くの7例に異常所見を認めたが,C.T.上では異常所見を認めなかった.しかし,脳波上正常であったが,スパーリング後に頭痛を訴えた1例にC.T.上脳梗塞所見を認めた.
スパーリングという,通常,試合の前に数日間連続して行われる練習方法は,その防具などの問題を含めて再検討する必要があり,半数近くに認められた脳波異常の累積によってirreversibleなorganic damage に移行する限界はどの辺にあるのか,今後の総合的検討が必要である.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 鈴木敬,中村紀夫,阿部祐二,坂井春男 |
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大学・機関名 | 東京慈恵会医科大学 |
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