スポーツに使用される各種ボールの規格と品質に関する研究

　現在，国内の各種大会に使用されているバレー・バスケット・ハンドボール・サッカーの公認球36個を対象として，ボールの衝撃力・反発高測定装置を試作し，一定内圧時の衝撃力・反発高を重量・周囲径とともに測定し，ボールの品質および規格の差の有無について検討を試みた．
　その結果，サッカーボールの一部に重量・周囲径がルールに定められた範囲外のものがあったが，メーカによって許容範囲内ではあるが相当の開きが認められ、バスケットボールの重量，ハンドボールの重量とサッカーボールの重量・周囲径，衝撃力と反発高に比較的大きな差が認められた．
　以上の結果，競技の成否を左右する重要な条件に関しては，認定条件を厳しくし，衝撃力や反発力についても耐久力とともに公認時の条件に加え，規格と品質の向上統一に努める必要があるものと考える．

「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団

研究者名	豊田博，古沢久雄，山本恵三，松尾彰文
大学・機関名	東京大学

キーワード

バレー、バスケット、ハンドボール、サッカー、公認球

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