各種の栄養摂取状況が持久的運動時の生体に及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.3 Vol.3】
より安全な運動処方の究明という立場から,糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素の摂取状況が,生体の安静時・運動時にどのような影響を及ぼすかを調べるために,健常な成人男子5名を被検者として,各種の食事制限を加えながら持久的運動を負荷し,血液生化学成分の消長を中心に分析・検討を行い,以下のような知見を得た・
普通食・高糖食・高蛋高脂食の規定食を一定期間摂取したのち10km走を実施した場合,血中逸脱酵素活性値や血中基質濃度の消長に差異を生じることが観察された.
これは,運動のストレスやエネルギー供給の面からみて,代謝過程に何らかの変化が起こっているという可能性を示唆するものと思われるが,個人差の問題もあり,単に栄養摂取状況の相違によるものかどうかは断定できなかった.
しかし,急激な食事の変化は,それ自体でストレスとなり得る可能性を有し,個人にとって不適当な栄養摂取状況下での運動では代謝異常が起こり得るものと考えられたが,被検者のトレナビリティーの問題も併わせて,今後さらに検討を要する課題であると思われる.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
普通食・高糖食・高蛋高脂食の規定食を一定期間摂取したのち10km走を実施した場合,血中逸脱酵素活性値や血中基質濃度の消長に差異を生じることが観察された.
これは,運動のストレスやエネルギー供給の面からみて,代謝過程に何らかの変化が起こっているという可能性を示唆するものと思われるが,個人差の問題もあり,単に栄養摂取状況の相違によるものかどうかは断定できなかった.
しかし,急激な食事の変化は,それ自体でストレスとなり得る可能性を有し,個人にとって不適当な栄養摂取状況下での運動では代謝異常が起こり得るものと考えられたが,被検者のトレナビリティーの問題も併わせて,今後さらに検討を要する課題であると思われる.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 田中弘之,原英喜,湊久美子,外山寛 |
---|---|
大学・機関名 | 東京学芸大学 |
キーワード