糖尿病患者における運動療法に関する研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.3 Vol.3】
糖尿病患者における運動療法を確立するために,その臨床的意義を,運動負荷に対する血中メタボライトの変動,ならびに長期トレーニング継続による代謝面,体格面,心肺機能,体力面に及ぼす効果などの点から検討した.
その結果,
(1)予測最大酸素摂取量40〜60%の中等度以下の運動負荷でも,成人型糖尿病患者では血糖ならびに血中中性脂肪レベルの低下をみる例が多く,これら降下度は運動強度と比例した.
(2)中等度以下の運動でも,1日30分,少なくとも週5回6カ月以上継続することにより,糖・脂質代謝の明らかな改善,更には脂肪組織の減少を主体とした減量,心肺機能の身体的適応,ならびに体力各要素の改善が得られた.
これらの成績は,運動療法が糖尿病治療の進歩に寄与するところが大きいことを示唆したものと思われる.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
その結果,
(1)予測最大酸素摂取量40〜60%の中等度以下の運動負荷でも,成人型糖尿病患者では血糖ならびに血中中性脂肪レベルの低下をみる例が多く,これら降下度は運動強度と比例した.
(2)中等度以下の運動でも,1日30分,少なくとも週5回6カ月以上継続することにより,糖・脂質代謝の明らかな改善,更には脂肪組織の減少を主体とした減量,心肺機能の身体的適応,ならびに体力各要素の改善が得られた.
これらの成績は,運動療法が糖尿病治療の進歩に寄与するところが大きいことを示唆したものと思われる.
「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 藤井暁,井関敏之,関淳一,田中史朗,岡田邦夫 |
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大学・機関名 | 大阪市立大学 |
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