信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 血中乳酸濃度を指標とした持久力トレーニング負荷強度の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 要旨

 漸増運動テスト中に得られた動脈血乳酸濃度の値を基に,リハビリテーションやトレーニングとしての運動強度を求めることを検討するために,8名の健康な男子大学生が本研究に参加した.
 漸増運動テストは,自転車エルゴメータで4分間の0Wでのウォーミングアップ後に,1分ごとに25Wずつ疲労困慰(ぱい)まで漸増した.
 このテスト中,前腕動脈または携骨動脈に留置したカテーテルより動脈血乳酸濃度を測定した.この動脈血乳酸濃度が安静値以上に増加する点(ATレベル),2mMの値に相当する点(2mM LAレベル)および,4mMの値に相当する点(4mM LAレベル)を,最大下運動テストの強度として採択した.
 これらの運動強度で15分間の最大下運動を行なったところ,ATレベルでの運動では予測値に極めてよく一致した.一方,2mM LAレベルや4mM LAレベルでは,運動強度が大きくなるにつれて予測値よりもoverestimateする傾向があった.

「デサントスポーツ科学」第24巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 吉田敬義, 竹内直文, 須田吉廣
大学・機関名 鶴見大学

キーワード

漸増運動テスト血乳酸濃度最大下運動テスト