信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 中高年齢労働者の身体トレーニング効果の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 要旨

 51名の中高年労働者(35~53歳)に週3回,1回当たり30分間の身体トレーニングを3~4ヵ月間行わせた.トレーニング前後で100Watt自転車エルゴメータ運動を行わせ,安静時・運動時・回復時の心拍数と血圧を測定し,トレーニングが運動中の循環機能に及ぼす影響について検討し,以下の結果を得た.
 1)安静時の収縮期睡蓮拡張期血圧は,トレーニング後低下し,その低下の程度は,トレーニング前高値を示した者で大きかった.
 2)運動時の心拍数と収縮期血圧は,トレーニング後低下したが,拡張期血圧は変化しなかった.
 3)運動時の収縮期血圧の心拍数に対する回帰は,トレーニングにより変化しなかった.
 4)運動時の収縮期血圧と心拍数の比(収縮期血圧/心拍数)は,トレーニング前後で差は少なく,その値は個人固有のものであった.

「デサントスポーツ科学」第21巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 吉田敬一, 田中正敏, 栃原裕, 山崎信也, 大中忠勝, 長沼秀, 八上享司, 桑原敏樹
大学・機関名 昭和大学

キーワード

中高年労働者身体トレーニング循環機能血圧