信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 自転車通勤と歩行通勤の筋力発揮能力に与える影響の差について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 要旨

 筋力発揮能力に対して,自転車による運動負荷がどのような影響を与えるかを検討することを目的とした.筋力発揮能力の示標として,単一運動単位の放電頻度と筋における興奮伝導速度を用いた.被検者は,従来特別な運動を行なっていない健康成人男子2名(27,31歳)とし,被験筋は右内側広筋を用いた.
 その結果,単一運動単位の活動参加闇値の運動負荷による変化は観察されなかった.しかし,持続的筋力発揮に対する単一運動単位の放電頻度,伝導速度の反応に差異が観察された.すなわち,持続的筋発揮に伴う活動電位放電頻度減少が小さく,興奮伝導速度の減少が顕著ではなくなった.

「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 森本茂*1, 小野寺昇*1, 春日則克*2
大学・機関名 *1 東京慈恵会医科大学, *2 愛知教育大学

キーワード

筋力発揮能力単一運動単位放電頻度興奮伝導速度持続的筋力