信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 有酸素及び無酸素的作業能力の連続測定システムの開発

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 要旨

 従来のダグラスパッグ法にかわる,酸素摂取量の自動的・連続的測定のための新しいシステムの開発を試みた.
 換気量の測定はピストン式スパイロメータを用い,ピストンの移動をロータリーエンコーダによって検出し,それを電気的なパルスに変換し積算することによって行った.
 呼気ガス中の酸素および炭酸ガス濃度の測定は,ジルコニウム方式と赤外線方式の分析計を用い,それぞれ電気的信号として検出し,さらにA−D変換器によってデジタル信号に変換した.
 これらの信号から,酸素摂取量やそれに関連する諸量を計算するために小規模のミニコンピュータシステムを用いた.
 測定精度を検討するためにヅダグラスバッグ法との比較を行った.その結果,本システムの精度は,最大運動時でも5%以内であることが推定された.さらに5%の誤差の原因について検討した結果,ミクシングチャンパーを用い,ソフトウェアによって平均化されたガス濃度と,ダグラスパッグ法によるガス濃度に差のあることが主な理由であることが判明した.

「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 池上康男*1, 宮村実晴*1, 松井秀治*1, 斉藤満*2
大学・機関名 *1 名古屋大学, *2 豊田工業大学

キーワード

有酸素及び無酸素的作業能力連続測定システムダグラスパッグ法酸素摂取量