温度環境と高齢者の身体運動時における血圧,体温及び心拍反応
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4】
要旨
36歳,63歳,67歳の男子3名を被検者として,気温32℃と22℃の環境で,自転車運動(300kpm/min)を30分間実施した.
気温22℃の場合と比較して,気温32℃の運動では,36歳の被検者には,呼吸循環機能や体温,血液性状に大きな差異がみられなかったが,63歳と67歳の被検者では,心拍数が42拍/分高く,直腸温が0.4〜0.6℃高く,換気量や酸素摂取量の増大の割合が大きく,ヘマトクリットや乳酸濃度の変化も大きかった.
高温多湿環境での運動は,高齢者にとって,青壮年の場合と比較して,著しく生体への負荷が大きい.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
36歳,63歳,67歳の男子3名を被検者として,気温32℃と22℃の環境で,自転車運動(300kpm/min)を30分間実施した.
気温22℃の場合と比較して,気温32℃の運動では,36歳の被検者には,呼吸循環機能や体温,血液性状に大きな差異がみられなかったが,63歳と67歳の被検者では,心拍数が42拍/分高く,直腸温が0.4〜0.6℃高く,換気量や酸素摂取量の増大の割合が大きく,ヘマトクリットや乳酸濃度の変化も大きかった.
高温多湿環境での運動は,高齢者にとって,青壮年の場合と比較して,著しく生体への負荷が大きい.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 小林寛道*1, 近藤孝晴*1, 脇田裕久*2 |
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大学・機関名 | *1 名古屋大学, *2 三重大学 |
キーワード