信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動直前に摂取する食物・食品成分の運動能力に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.4 Vol.4

 まえがき

 すべての身体機能(運動能力も含まれる)は時を刻々変化する物質代謝の反映である.毎日摂取する食事の内容は,生体の物質代謝の特性を決定する最も重要な因子のひとつであるから,食事は当然,競技者の運動能力に大きな影響を及ぼすものである.
 このような観点から,食事内容の変化に伴う運動能力の変化について多くの研究がなされており,食事が競技者の運動能力向上の有力な手段のひとつとして考えられている.実際に行われているのは,筋肉中のグリコゲン量を増加させるべく,食事を糖質中心の内容にする方法である.すなわち,3日間程度高糖食を摂取させ,競技を行わせるのである1,2,7,9,12).
 本研究では,食事の運動能力に及ぼす影響を再検討する立場から,従来ほとんど注目されていなかった「運動直前の食事」の効果を評価することに主眼をおいた.すなわち,運動直前の食事内容を変え,食事内容が運動能力や物質代謝に及ぼす影響を観察し測定した.

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 杉浦正輝, 桜井隆, 尾尻義彦, 新城澄枝, 山城径子
大学・機関名 琉球大学

キーワード

運動能力運動直前の食事高糖食高タンパク食ホルモン代謝応答