信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 座り込む生徒の体力科学的解析

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.5 Vol.5

 要旨

 現在の高校生の機能面,特に体力的な記録はここ数年停滞している.多くの高校で,休み時間や体育授業時の少しの休息時に座りこむ生徒を多く見かけるようになった.このような座りこむ生徒の体力を検討し,次のような結果を得た.
 (1)座りこむ生徒のローレル指数は118と低値であったが7体脂肪率は18.5%fatであり,他群より有意に高値であった.
 (2)座りこむ生徒の背筋力は112kgと,座らない生徒の129kgより1%水準で有意に低値であった.
 (3)座りこむ生徒の直立保持時間は51秒であり,座らない生徒の84秒より5%水準で有意に短時間であった.
 (4)筋持久力の測定と考えられる空気イスの持続時間は,座りこむ生徒は92秒であり,座らない生徒の118秒と比較し5%水準で有意に短時間であった.

「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 木村一彦*1, 野村隆平*2, 梶原洋子*3, 小林勇*4
大学・機関名 *1 東京都立三田高等学校, *2 暁星小学校, *3 文教大学, *4 東京都大田区立東浦中学校

キーワード

高校生座りこむローレル指数背筋力