呼吸制限によるトレーニング(ハイポキシック・トレーニング)の効果
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.5 Vol.5】
要旨
呼吸制限による練習の効果を究明するために自転車エルゴメータを用いて,くり返し運動負荷による検討をおこなった.連続的に呼吸する場合を対照とし,吸気位制限呼吸と呼気位制限呼吸とを比較した.結果は,制限呼吸において,動脈血酸素分圧の低下,動脈血炭酸ガス分圧の上昇が著明であり,吸気位制限呼吸では酸素摂取率の上昇が,呼気位制限呼吸では平均動脈圧の上昇が明白であった.水素指数は,くり返し負荷により低下し,その程度は制限呼吸で強く,また,細胞外液の過剰塩基の低下,血中乳酸濃度の増加する傾向が存したが,呼吸法の異なる3者間に有意差は認められなかった.
「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
呼吸制限による練習の効果を究明するために自転車エルゴメータを用いて,くり返し運動負荷による検討をおこなった.連続的に呼吸する場合を対照とし,吸気位制限呼吸と呼気位制限呼吸とを比較した.結果は,制限呼吸において,動脈血酸素分圧の低下,動脈血炭酸ガス分圧の上昇が著明であり,吸気位制限呼吸では酸素摂取率の上昇が,呼気位制限呼吸では平均動脈圧の上昇が明白であった.水素指数は,くり返し負荷により低下し,その程度は制限呼吸で強く,また,細胞外液の過剰塩基の低下,血中乳酸濃度の増加する傾向が存したが,呼吸法の異なる3者間に有意差は認められなかった.
「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 小林寛伊, 釘宮豊城, 宮下充正, 武藤芳照 |
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大学・機関名 | 東京大学 |
キーワード