不整脈発生誘因としての血中遊離脂肪酸の作用機構に関する研究(Ⅱ)
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.5 Vol.5】
まとめ
血液中遊離脂肪酸不整脈発生機序を解明する目的で実験を行い,以下のような結果が得られた.
1)ラット血中遊離脂肪酸濃度を上昇させると,心電図のP−Q間隔に延長が認められた.この延長は,心房内伝導および房室間伝導部位の伝導遅延によるものである.
2)モルモット摘出心臓に対するオレイン酸の効果は房室間伝導を抑制し,房室ブロックを生じさせた.この房室間伝導抑制効果はオレイン酸の濃度により変化する.
3)ウサギ摘出洞房結節に対するオレイン酸の効果は自発興奮の周期性に変化を与え,特に拡張期脱分極相に対し顕著な作用を示した.
「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
血液中遊離脂肪酸不整脈発生機序を解明する目的で実験を行い,以下のような結果が得られた.
1)ラット血中遊離脂肪酸濃度を上昇させると,心電図のP−Q間隔に延長が認められた.この延長は,心房内伝導および房室間伝導部位の伝導遅延によるものである.
2)モルモット摘出心臓に対するオレイン酸の効果は房室間伝導を抑制し,房室ブロックを生じさせた.この房室間伝導抑制効果はオレイン酸の濃度により変化する.
3)ウサギ摘出洞房結節に対するオレイン酸の効果は自発興奮の周期性に変化を与え,特に拡張期脱分極相に対し顕著な作用を示した.
「デサントスポーツ科学」第5巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 酒井敏夫*1, 栗原敏*1, 松根洋右*1, 小林啓三*2, 渡辺雅之*3 |
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大学・機関名 | *1 東京慈恵医科大学, *2 東京厚生年金看護専門学校小, *3 東京学芸大学 |
キーワード