信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 雪国における健康開発とスポーツ―運動時の体温調節反応に及ぼすスポーツウェアの影響―

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.6 Vol.6

 要旨

 男子大学生5人を被験者とし,3種類の被服条件,すなわち,裸体(N)とトレーニングウェア(W)及び防寒スキーヤッケ(G)を着用した際の体温調節反応を調べた.環境温21.4℃,相対湿度58.8%,気流0.1m/secの条件下で49.0,73.5,98.0Wの異なる3つの運動強度を60分間行なった.98.0W負荷時の代謝性熱産生量に各被服条件間で差がなかったが,体重減少量はNとW,NとG間に有意な差がみとめられた.しかし,WとG間では差がない.またGはNに比し平均皮肩温が高いが直腸温の上昇に変化はない.被服は体温調節系の動作特性をNに比し平行移動させる,さらに,被服内に含まれた水分量を加味すると,反応感度を2倍に増加させた.

「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 大貫義人, 安喰功, 丹羽健市, 荒木善行
大学・機関名 山形大学

キーワード

被服条件体温調節反応代謝性熱産生量体重減少量