水泳における人体の姿勢と水着に関する流体力学的研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.6 Vol.6】
要旨
我が国の水泳競技記録の向上のため,水泳の流体力学的研究が望まれている.そこで,1983年「水泳における人体まわりの水流および水着の影響の実験的研究9)」を行い,一定姿勢の曳航時における水流の状態と,水着の抵抗に及ぼす影響を明らかにした.
今回は同一の女子剛体等身大模型の縦傾斜(トリム)と没水深度を変え抵抗を計測し,水流抵抗に及ぼす姿勢の影響を明らかにし,油膜法とタフト法により人体形状まわりの水流を調べた.
現用競泳用水着着用時における抵抗を計測し,サイズおよび型の影響を調べ,さらに競泳用水着の改造を行って,抵抗値を約6%減少させることが出来た.人体模型の形状も変え,タフト法によって流れを観察したが,流れは改善されており,水着による体形変更の効果が示された.
また,実際に被験者を用い競泳用水着と遊泳用水着について,タフト法実験により水流の違いを明らかにした.
「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
我が国の水泳競技記録の向上のため,水泳の流体力学的研究が望まれている.そこで,1983年「水泳における人体まわりの水流および水着の影響の実験的研究9)」を行い,一定姿勢の曳航時における水流の状態と,水着の抵抗に及ぼす影響を明らかにした.
今回は同一の女子剛体等身大模型の縦傾斜(トリム)と没水深度を変え抵抗を計測し,水流抵抗に及ぼす姿勢の影響を明らかにし,油膜法とタフト法により人体形状まわりの水流を調べた.
現用競泳用水着着用時における抵抗を計測し,サイズおよび型の影響を調べ,さらに競泳用水着の改造を行って,抵抗値を約6%減少させることが出来た.人体模型の形状も変え,タフト法によって流れを観察したが,流れは改善されており,水着による体形変更の効果が示された.
また,実際に被験者を用い競泳用水着と遊泳用水着について,タフト法実験により水流の違いを明らかにした.
「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 田古里哲夫, 荒川忠一, 増永公明, 岡本恒 |
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大学・機関名 | 東京大学 |
キーワード