ホルター心電図による長距離選手の不整脈
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.6 Vol.6】
要旨
長距離選手の不整脈の実態を調べる目的で20人の健常な男子長距離選手,年齢19〜22歳を対象に,24時間の日常生活とトレーニング中のホルダー心電図の記録を行った.心拍数40拍/分以下の高度徐脈を11人(55%)に,洞周期が100%以上の変動を示す高度洞不整脈を6人(30%)に認めた.最大R-R間隔は1.23〜3.16秒(1.83±0.48秒)であった.I°度房室ブロックを2人(10%)に,ウェンケバッハ型Ⅱ°度房室ブロックを4人(20%)に認めた.上室性期外収縮は19人(95%)に認めたが,100拍以上の頻発は1人のみであった.1人はトレーニング中に8拍の上室性頻拍があった.心室性期外収縮は6人(30%)に認めたが,50拍以上の頻発はなかった.3人ではトレーニング中にのみ心室性期外収縮を認め,うち1人では連発,多源性のものがみられた.
「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
長距離選手の不整脈の実態を調べる目的で20人の健常な男子長距離選手,年齢19〜22歳を対象に,24時間の日常生活とトレーニング中のホルダー心電図の記録を行った.心拍数40拍/分以下の高度徐脈を11人(55%)に,洞周期が100%以上の変動を示す高度洞不整脈を6人(30%)に認めた.最大R-R間隔は1.23〜3.16秒(1.83±0.48秒)であった.I°度房室ブロックを2人(10%)に,ウェンケバッハ型Ⅱ°度房室ブロックを4人(20%)に認めた.上室性期外収縮は19人(95%)に認めたが,100拍以上の頻発は1人のみであった.1人はトレーニング中に8拍の上室性頻拍があった.心室性期外収縮は6人(30%)に認めたが,50拍以上の頻発はなかった.3人ではトレーニング中にのみ心室性期外収縮を認め,うち1人では連発,多源性のものがみられた.
「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 松尾博司, 川原貴 |
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大学・機関名 | 東京大学 |
キーワード