信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 高齢者の健康に関するスポーツ医・科学的研究 2.高齢者の運動週刊が有酸素的作業能に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.6 Vol.6

 要旨

 異なる運動習慣を有する3群の高齢者(ランナー群,体操群,ゲートボール群)を対象に最大酸素摂取量,運動中の心拍数を測定し,運動習慣が有酸系的作業能におよぼす影響を検討した.最大酸素摂取量は,ランナー群と体操群がゲートボール群に比し有意に高い値を示したが,ランナー群と体操群では有意差はなかった.
 ランナー群は週4回計25kmのランニングを行っており,ランニング中の平均心拍数は135±14であった.体操群では週1回2時間の運動を行っていたが,10分走時の平均心拍数は135±12で,それ以外の運動では99±10であった.ゲートポール群は週5回,15時間ゲートポールを行っていたが,平均心拍数は98±14であった.以上より高齢者では運動強度が十分であれば週1回,10分程度の運動でも,有酸素的作業能に対して十分効果のあることが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第6巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 黒田善雄, 川原貴
大学・機関名 東京大学

キーワード

運動習慣高齢者有酸系的作業能