信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF スポーツマッサージ及び環境温が皮膚血流量に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.7 Vol.7

 まとめ

 ヒト前腕皮閣上に刺激(皮膚軽擦法)を与えた場合,皮膚血流量にどのような影響を及ぼすかを検討するために実験を行った.
 以上から次のような結果を得た.
 (1)皮膚軽擦前の血流速度は20〜30cm/sであった.
 (2)Taの違いにより皮膚軽擦前の血流速度に差がみられた.すなわち,Taが低ければ血流速度も遅く,Taが高ければ血流速度は早い値を示した.
 1)20℃20.8±2.62(cm/s)
 2)25℃23.6±3.78(cm/s)
 3)30℃26.8±3.37(cm/s)
 (3)皮眉軽擦時間の違いにより,皮層軽擦後の回復過程の血流速度に差がみられた.すなわち,軽擦時間が2分より5分の方が安静時に対し,増加が大きく,また持続効果も長く続いた.
 (稿を終わるにあたり,本研究に御援助いただきましたデサントスポーツ科学振興財団に深謝いたします).

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 長谷川豪志
大学・機関名 京都産業大学

キーワード

環境温度皮膚軽擦法皮膚血流量