信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 水泳授業時の心拍数変動と時間泳による運動処方の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.7 Vol.7

 要旨

 水泳運動を大学一般体育実技の種目の1つとして取り入れ,動きづくり(技術練習)と続けて長く泳ぐこと(時間泳)をねらいとした授業を展開し,同時にその時の運動量,心拍数およびR.P.Eを測定し,これらの指標をもとに効果的指導法と運動処方の検討を行った.
 その結果,授業1単位あたりの平均可泳距離は約600〜800m,技術練習による平均泳距離およびR.P.Eはそれぞれ約400m/45分,13であった,時間泳(5,10,15分間)による平均可泳距離はそれぞれ約200m,300m,および450mであり,R.P.Eは3者ともほぼ15であった.バディシステムによる技術練習中の%HRmaxは48.1〜67.5%と比較的軽い運動強度であったが,技術の習熟度による違いがみられた.しかし,時間泳中の%HRmaxは習熟度にあまり関係なくほぼ80〜90%近くにも達していた.有酸素性作業能力の改善をねらいとした水泳運動を行うには,授業1単位時間のなかに時間泳と同時に技能の向上をめざすプログラムを併用することが望ましい.

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 合屋十四秋
大学・機関名 愛知教育大学

キーワード

水泳運動運動量心拍数運動処方有酸素性作業能力