信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 健康小児・成人における水泳中の心電図変化に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.7 Vol.7

 要旨

 著者らが開発したテレメータ方式による水泳中心電図記録装置を用いて,成人40人,小児40人,計80人の水泳中の心電図を連続的に記録し,以下の結果をえた.1)飛び込みにより心拍数の変化はなかった.2)水泳中の心拍数の経時的変化を検討し,成人・小児での水泳中の心拍数変化の正常値.パターンを報告した.また,水泳中のみに不整脈の出現する例があった,3)潜水性徐脈は,成人・小児ともに約50%の減少率でみられた.最も徐脈化した例は成人では34/分,小児では21.4/分でおのおの71.2%,82.9%の減少率であった.潜水中,潜水後に不整脈のみられた例があった.4)水泳後プールサイドに上がると一過性に平均6〜7/分の水泳終了時より頻脈化になる例が高頻度にみられた.
 以上より,水泳教室などに参加している健康人も一度は水泳中の心電図記録を行い,健康管理する必要性が判明し,そのシステム作りの必要性が判明した.

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 浅井利夫, 森田正人, 粟倉真
大学・機関名 金沢医科大学

キーワード

水泳心電図記録心拍数の変化不整脈潜水性徐脈