信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF シャトル・スタミナテスト(SST)の考案と検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.7 Vol.7

 要旨

 全身持久性を評価するためのフィールドテストとして,10m間隔に立てた相対する棒の間を3分間に何回往復できるかを調べるテスト(シャトル・スタミナテスト:SST)を考案し,その妥当性を検討しようとした。このため大学生343名にSST,5分走,踏台昇降テストを課すとともに,一部被検者について酸素摂取量を測定し,次の結果を得た.
 SST時の酸素摂取量は72%VO₂maxに,心拍数は91%HRmaxに達し,酸素負債は需要量の42%を占めた.SST成績(m)はVO₂max(p<0.01)および5分走テスト成績(P<0.001)と高い相関を示したが,踏台昇降テストと,他のテストとの間にはそのような相関が認められなかった.またテスト後の身体異常調査は,SSTが他のテストにくらべより安全であることを示した.これらの結果から,SSTは踏台昇降テストに替え得る屋内持久性テストであると考えられた.

「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 金子公宥*1, 渕本隆文*1, 西田充*1, 末井健作*2, 田路秀樹*2, 大田順子*3
大学・機関名 *1 大阪体育大学, *2 姫路工業大学, *3 梅花短期大学

キーワード

全身持久性シャトル・スタミナテスト:SST屋内持久性テスト