年齢別にみた成人女子の全身持久走のトレーナビリティに関する研究
【大分類：7. デサントスポーツ科学 小分類：7.7 Vol.7】
要旨
一般成人女子の全身持久性について，トレーニングによるトレーナビリティを年齢別に検討した．
被検者は21歳〜57歳の健康な成人女子28名であり，ジョギングによる週3回，1回5〜10分，約1,000m，10週間，計30回のトレーニングを行わせ，有酸素的作業能に及ぼす影響を年齢別に検討した．
負荷量は，心拍数からみて60〜70%max H.R.である．
その結果，最大酸素摂取量（体重当り）は，20歳代13.0%，30歳代13.5%，40歳代15.2%，50歳代8.1%の向上をみとめ，作業時間は有意に延長した．
同一負荷に対する心拍数は減少し，最大心拍数は変らないが，回復時間は短縮する傾向がみとめられた．
従って60〜70%max H.R. 5分間，週3回のジョギングにより，成人女子の全身持久性の向上が期待できる．
年齢別に，そのトレーニング効果を比較すると，20歳代，30歳代，40歳代では大差なくかなり高いが，50歳代では若干低い傾向がみとめられた．
「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
一般成人女子の全身持久性について，トレーニングによるトレーナビリティを年齢別に検討した．
被検者は21歳〜57歳の健康な成人女子28名であり，ジョギングによる週3回，1回5〜10分，約1,000m，10週間，計30回のトレーニングを行わせ，有酸素的作業能に及ぼす影響を年齢別に検討した．
負荷量は，心拍数からみて60〜70%max H.R.である．
その結果，最大酸素摂取量（体重当り）は，20歳代13.0%，30歳代13.5%，40歳代15.2%，50歳代8.1%の向上をみとめ，作業時間は有意に延長した．
同一負荷に対する心拍数は減少し，最大心拍数は変らないが，回復時間は短縮する傾向がみとめられた．
従って60〜70%max H.R. 5分間，週3回のジョギングにより，成人女子の全身持久性の向上が期待できる．
年齢別に，そのトレーニング効果を比較すると，20歳代，30歳代，40歳代では大差なくかなり高いが，50歳代では若干低い傾向がみとめられた．
「デサントスポーツ科学」第7巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
| 研究者名 | 伊藤一生*1, 柴真理子*1, 伊藤稔*2, 森淑子*3, 蔭藤千代子*4, 武内ひとみ*5 |
|---|---|
| 大学・機関名 | *1 神戸大学, *2 京都大学, *3 同志社女子大学, *4 大阪学院短期大学, *5 成安女子短期大学 |
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