信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動と消化・吸収能に関する研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8

 要旨

 習慣化した運動トレーニングが消化・吸収能に及ぼす影響を追求することを目的として,4週間の走トレーニングを課した健常成人男女6名を対象に,トレーニング前後において消化吸収試験および運動負荷試験に伴う血中糖・脂質濃度変動,逸脱畔酵素活性値変動を検討した.
 その結果,消化吸収試験に伴う血中糖・脂質濃度変動から,トレーニング後において血中からの糖の消失系の冗進が観察されたと同時に,消化・吸収能を表わすと考えられる血中への糖の放出系の冗進も認められた.また,脂質の血中への放出系の抑制が観察された.さらに,消化吸収試験,運動負荷試験に伴う血中逸脱陣酵素活性値変動はトレーニング前・後で変化し,トレーニングの陣機能への影響が推察された.
 以上から,習慣化した運動トレーニングが消化・吸収能に何らかの影響を及ぼしていることが示唆された.

「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 湊久美子, 渡辺雅之
大学・機関名 東京学芸大学

キーワード

運動トレーニング消化・吸収走トレーニング