高速移動する縞柄シャツの配色視認性
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8】
要旨
縞柄シャツを着用した競技者がゲーム中高速で移動する場合の縞柄の視認性の問題は,被服での未解決の問題である.
木報では縞柄が高速移動しているとき,どのよう芯配色の縞柄が見えやすいか,またこれを観測する場合,どのような要素が縞柄の見え方に影響を与えるかについて,横方向に回転できるドラム面に縞柄を貼付した実験装置を用いて検討した.
結果は以下の通りである.
(1)移動速度の増加にともなってまず縞柄がにじむように見える状態(Ⅰ)が生じ,つぎに縞柄の識別が困難(Ⅱ)になり,最終的には混色状態(Ⅲ)になることがわかった.
(2)縞柄の配色が混合状態になる現象は,光点のフリッカーにおけるCFF(critical fusion frequency)値と類似した現象であることが説明 できた.
(3)縞柄の配色の網膜照度が大きいほど縞柄は 高速移動しても見えやすく,またそれを見る視野 が大きいほど見えやすいことがわかった.
「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
縞柄シャツを着用した競技者がゲーム中高速で移動する場合の縞柄の視認性の問題は,被服での未解決の問題である.
木報では縞柄が高速移動しているとき,どのよう芯配色の縞柄が見えやすいか,またこれを観測する場合,どのような要素が縞柄の見え方に影響を与えるかについて,横方向に回転できるドラム面に縞柄を貼付した実験装置を用いて検討した.
結果は以下の通りである.
(1)移動速度の増加にともなってまず縞柄がにじむように見える状態(Ⅰ)が生じ,つぎに縞柄の識別が困難(Ⅱ)になり,最終的には混色状態(Ⅲ)になることがわかった.
(2)縞柄の配色が混合状態になる現象は,光点のフリッカーにおけるCFF(critical fusion frequency)値と類似した現象であることが説明 できた.
(3)縞柄の配色の網膜照度が大きいほど縞柄は 高速移動しても見えやすく,またそれを見る視野 が大きいほど見えやすいことがわかった.
「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 稲垣勝彦*1, 花田嘉代子*2, 大川由子*1 |
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大学・機関名 | *1 名古屋市立女子短期大学, *2 大阪市立大学 |
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