信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 中高年肥満女性に対する監視型運動療法・食事療法プログラム終了1年後における療法効果の残存性

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8

 要旨

 18週間の運動+食事療法プログラムによってたらされた顕著な肥満改善への効果が,その後の自己管理 トレーニングの継続(1年間)によって維持されるか否かについて検討した.療法プログラム中に比べて,運動量が半減した一方で推定摂取熱量が約150〜200kcal/日増加したにもかかわらず,体重・体脂肪量・有酸素性能力・血清脂質などに認められた顕著な療法効果はほぼ維持された.肥満の発生原因を熱量出納の不均衡とするならば,今回のわれわれの観察結果はそれに矛盾することを指摘し,その矛盾に対する私見(産熱効果の促進,トレーニング以外での生活行動の改善)を述べた.いずれにせよ,われわれの指導方針とそれに関する対象各自の理解・認識が一体となって3日/週のトレーニングが継続されれば,一旦獲得した肥満改善の効果は少なくとも1年間はほぼ残存することを確認した.

「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 田中喜代次*1, 前田如矢*1, 中塘二三生*2, 角田聡*3, 喜多尾浩代*1, 渡辺一志*1, 奥田豊子*1, 脇田正道*4, 岡田邦夫*4, 吉村隆喜*5, 福田隆*6, 井関敏之*7
大学・機関名 *1 大阪市立大学, *2 大阪府立看護短期大学, *3 大阪学院大学, *4 大阪ガス健康開発センター, *5 馬場記念病院, *6 愛媛大学, *7 大阪体育大学

キーワード

運動+食事療法プログラム肥満自己管理トレーニング