信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 無線搬送方式によるエネルギー代謝測定システムの開発

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8

 要旨

 新しい酸素摂取量無線連続測定システムの開発を試みた.酸素摂取量と換気量の測定には携帯用酸素摂取量計(オキシログ,モーガン社製,英国)を用いた.吸気と呼気の酸素較差はオキシログ内の2つの酸素電極で,吸気流量は被検者に装着した呼吸マスクに取り付けたturbine型流量計によって測定した.
 こうして得られたガス流量と酸素較差をもとにオキシログ内のマイクロコンピュータにより酸素摂取量を算出した.酸素摂取量と換気量のアナログ信号はオキシログに内蔵したA−D変換器に送り,デジタル信号に変換した.デジタル信号の搬送には,76.47MHzのFM方式無線システム(モデル271,NEC三栄社製,日本)を用いた.送られた信号を受信機で検出した後,酸素摂取量と換気量のデータをプリンターに打出させた.この無線システムを用いてスポーツ活動中の酸素摂取量を連続的に測定した結果,テニスおよびバドミントンのゲーム中のエネルギー消費量のピーク値はそれぞれ0.172,0.120kcal/kg/minであった.

「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 宮村実晴*1, 池上康男*1, 蛭田秀一*1, 池上久子*2
大学・機関名 *1 名古屋大学, *2 名古屋聖零短期大学

キーワード

酸素摂取量換気量