スポーツ適性という立場からの骨格筋に関する基礎的研究 5.骨格筋線維組成に及ぼす低圧とトレーニングの影響Ⅱ−性差について−
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8】
要旨
5週齢の雄雌のラット15匹づつを用いて低圧およびトレーニングが,ラット骨格筋線維組成に及ぼす影響について検討した.
低圧運動群は,低圧(460torr)と常圧の二つの環境を2週間の間隔でくりかえし生育させ,その間,週3回,1回30分間の水泳トレーニングを負荷した,常圧水泳群は,常圧下で飼育し,同様の水泳トレーニングを行わせた.また,常圧非運動群は常圧で14週間生育させた.
19週齢で,ヒラメ筋,長指伸筋,足底筋を摘出し,組織化学的方法により,各筋の筋線維組成の変化について,雄雌を比較した.
ヒラメ筋では,雄の.低圧運動群のFOG fiberの膨比率が他の2群に比して有意に高い傾向がみとめられたが,雌では三群間に差はみとめられなかった.
骨格筋線維組成の変化からみて,低圧とトレーニングの影響は,雌に比較して雄の方により強くあらわれるものと考えられる.
「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
5週齢の雄雌のラット15匹づつを用いて低圧およびトレーニングが,ラット骨格筋線維組成に及ぼす影響について検討した.
低圧運動群は,低圧(460torr)と常圧の二つの環境を2週間の間隔でくりかえし生育させ,その間,週3回,1回30分間の水泳トレーニングを負荷した,常圧水泳群は,常圧下で飼育し,同様の水泳トレーニングを行わせた.また,常圧非運動群は常圧で14週間生育させた.
19週齢で,ヒラメ筋,長指伸筋,足底筋を摘出し,組織化学的方法により,各筋の筋線維組成の変化について,雄雌を比較した.
ヒラメ筋では,雄の.低圧運動群のFOG fiberの膨比率が他の2群に比して有意に高い傾向がみとめられたが,雌では三群間に差はみとめられなかった.
骨格筋線維組成の変化からみて,低圧とトレーニングの影響は,雌に比較して雄の方により強くあらわれるものと考えられる.
「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 伊藤一生*1, 田口貞善*2 |
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大学・機関名 | *1 神戸大学, *2 京都大学 |
キーワード